夜尿症とは
夜尿症は、一般的に「おねしょ」といいます。 夜尿症は「5歳以上で1ヶ月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3ヶ月以上継続するもの」と定義されます。 尿量が多くておねしょする「多尿型」と膀胱の容量が小さくておねしょする「膀胱型」の大きく2つに分かれています。 どちらも成長とともに改善される傾向があり、4~5歳までは特に心配する必要はありません。 小学生になっても続くようであれば治療をすることで早く改善する場合があります。
夜尿症の原因
夜尿症の原因は複数ありますが、主な原因としては以下のようなものが考えられます。
- 尿の作り出しと蓄える機能の未熟さ
- 睡眠中に膀胱の容量を適切に感知できないなど、神経・筋肉の発達不全
- その他(遺伝的要因、膀胱や尿道の形状の異常、尿路感染症)など
夜尿症の治療法
生活指導
- 1日の飲水量、排尿量、朝起きて最初の尿量や、排尿回数を記録する
- 早寝早起きをする
- 夕食を早めにとる
- 夜寝る前は飲食をしない
- 寝る前はトイレに行く(ゆっくり出し切る)
薬物療法
夜尿症の治療には、抗利尿ホルモン薬、抗コリン薬などの薬物が使用されることがあります。
アラーム療法
オムツや下着にセンサーを装着し、おねしょをするとアラームで知らせてくれる療法です。
アラームが鳴って夜中に起きてトイレに行くということを繰り返すことで膀胱の容量が増えていくとされています。